「北九州市の良いところ再発見」第一回にご登場いただいた日本銀行北九州支店長の櫻庭千尋さんさんは、前回ご紹介した施設以外にもいろいろなところに出かけておられ、それらの魅力を穏やかな口調ながら熱く語って下さいました。生活の足となっている交通機関のある風景の中にも、この街の近代の歴史の重みや異国情緒が感じられるとの事。話題に上ったスポットを訪ねてみました。 まずは、JR戸畑駅北口から歩いて約6分の若戸渡船の戸畑渡場へ。洞海湾をまたぐ真紅の大吊り橋・若戸大橋のダイナミックな姿を仰ぎ見る岸壁に、小さな桟橋のある渡し場があります。若松渡場までの所要時間わずか3分。通勤・通学などの大切な交通手段として利用されており、出発時刻間際に女子高生が自転車押しながら駆け足で桟橋を下っていきます。 「自転車と一緒に乗り込む人が多いのが、どこか欧米的で興味深いですね」と、乗船したときの印象を櫻庭さんは語って下さいました。ちなみに、今ではジーゼル船がエンジン音を響かせながら滑らかに進みますが、その昔は船頭さんが櫓でこぐ伝馬船だったそうです。
最後に小倉南区の平尾台にある千仏鍾乳洞を紹介します。 ここは櫻庭さんの小学校6年生の息子さんが、北九州に遊びに来る度に訪ねられるという、お気に入りのスポット。
小倉北区の都心から車でわずか30分、カルスト台地ならではの雄大な景色が広がる平尾台「羊群原」の先に、国指定の天然記念物・千仏鍾乳洞があります。 入口付近には大小30あまりの鍾乳石がぶら下がり、その景観は日本ケイビング協会が日本一と賞賛したほどの美しさ。探検を楽しんだ後は茶屋で一服し、山間の景色も堪能してみてはいかがでしょう。
通勤・通学や買い物などの重要な足となって、毎日大勢の人を運んでいる若戸渡船。真っ赤な若戸大橋を見上げながらの、片道3分のクルージングは情緒たっぷり。毎日、自転車を押して乗り込む学生さんにとって、ここはふる里の原風景のひとつになるのでしょう。
この投稿は 2006 年 8 月 24 日 木曜日 8:17 AM に 北九州市の良いところ 再発見 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。
コメントは受け付けていません。