藤森さんにとって春から夏にかけては、一年で最も心躍る季節だとか。「5月下旬の門司みなと祭に始まって小倉祇園太鼓、若松の五平太ばやし、黒崎祇園、戸畑祇園、そして8月のわっしょい百万夏まつりと勇壮で華やかな祭が目白押し。戸畑の提灯大山笠の迫力は圧巻ですね。そしてまつりと共に忘れてはいけないのが花火。門司港と下関の両岸から打ち上げる『関門花火大会』や若戸大橋周辺で行われる『くきのうみ花火大会』は、毎年大勢の観客で賑わいってますね」と、まつりの話題は尽きません。
現在は大手町に単身でお住まいの藤森さん。なかなかプライベートな時間が持てないそうですが、楽しみは魚料理で好きなお酒をたしなむこととか。「この街は、とにかく魚が旨い。しかも手頃な値段で食べられるのがうれしいですね。北九州の人はシャイで気取らない性格もあるんでしょうか、ふる里を自慢したがらないようですが、街の良さをもっとアピールしていいと思いますね」と力強い言葉も。かつて工場の煙が地域発展の証だった時代から、いち早く環境問題に取り組み美しい景観を取り戻した北九州市。豊かな自然と貴重な文化の数々は、かけがえのない市民の財産なのです。
●松本清張記念館 所在地/小倉北区城内2-3 交通/西鉄バス「松本清張記念館前」下車徒歩1分 電話/093-582-2761 開館時間/AM9:30~PM6:00(入館は5:30まで) 観覧料/一般:500円 中学・高校生:300円 小学生:200円 休館日/12月29日~31日
松本清張の多岐にわたる創作活動を、ビジュアルな手法で展示・紹介。見どころは、清張の自宅(東京都杉並区)にある「応接間」「書斎」「書庫」の再現展示や推理劇場など。地下階には図書閲覧コーナーやレストランあり。
●森鴎外旧居 所在地/小倉北区鍛冶町1-7-2 交通/JR小倉駅から徒歩8分 電話/093-531-1604 開館時間/AM10:00~PM4:30 休館日/月曜・祝日・年末年始 観覧料/無料
鴎外が陸軍第十二師団軍医部長として小倉に赴任したおり、明治32年6月から1年半住んだ家。帰京後書いた小説『鶏』は、この家を舞台にしたもの。
●河童封じ地蔵 所在地/若松区高塔山公園内 交通/JR若松駅から徒歩20分 問い合わせ/北九州市観光課(電話 093-582-2054)
いたずらをした河童を捕まえた山伏が、地蔵の背中に船釘を打ち込み、釘のある間はいたずらをしないと河童に誓わせたという伝説がある。この河童伝説は、のちに火野葦平の小説『石と釘』のモチーフとなった。
●宮本武蔵碑 場所/小倉北区赤坂4-8 手向山公園内 交通/西鉄バス「手向山公園下」下車徒歩10分
武蔵は剣道二刀流の開祖であり、武者修行中、豊前小倉藩の城主・細川忠興のもとで佐々木小次郎と試合をして勝ったと伝えられる。諸国遍歴後、小笠原家に仕える養子の伊織を頼って小倉へ。この碑は武蔵の死後9年目に養子・伊織の手で建てられ、途中何度か移転したが現在の位置に戻り、三百余年風雪に耐え変わらぬ姿を残している。
この投稿は 2006 年 9 月 24 日 日曜日 8:18 AM に 北九州市の良いところ 再発見 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。
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