池田真由美さん((株)ジェイコム北九州番組グループマネージャー)

様々な活動を通して交流のある方を紹介で繋ぐ、リレートーク形式のコーナーです。北九州に仕事や生活の拠点をもち活躍している方々から、この街の多彩な魅力を語っていただきます。
第八回 北九州市の良いところ再発見
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  2度目の北九州 気持ちに変化が  
 
 ケーブルステーション北九州(現在の(株)ジェイコム北九州)の設立から携わっている池田さんに北九州市のことを伺うと、「実は、北九州のことは好きではなかったんです。」の一言。「学生で大学とバイト先と住まいを往復するだけで、街のことはあまり知らなかったですけどね。本当にあの頃は好きではなかったですね。」と言って大きく笑った。
 北九州大学(現在の北九州市立大学)の学生として1年から3年までの3年間を北九州市で過ごし、大学4年生のときは福岡のテレビ局のアルバイトと学業の両立のため井尻(福岡市)に移り住んだ。卒業後は、(株)唐津ケーブルテレビジョンに就職。入社初日から取材にかりだされ、企画から撮影・編集まで何でもやらなければいけない事に驚いたものの、ドキュメンタリー作品で日本ケーブルテレビ大賞・最優秀賞を受賞するなど活躍はめざましかった。6年間勤めたが、フリーへ転向。その後、新しくできるケーブルテレビ(現在の(株)ジェイコム北九州)から誘われ、再び北九州へ。
 「大学時代、北九州に満足できずに福岡市へ移り住んだので、もう戻る事はないと思っていたので驚きました。唐津を去るとき、遊牧民のように街を転々としたいと思っていたので長くいるつもりはなかったんです。それが15年になってしまいました。」と池田さん。「社会人になって、まわりの人が『北九州は住みやすい』と言う理由がようやく分かったような気がします。いろいろな人にあったり、いろいろな場所にいったり、多くのことを知ったからでしょうか。何がということではないですが、住みやすさを感じます。しいて具体的にあげろといわれれば、交通は便利だし、家賃は安いし、水道代は安い。市内のあちこちに商店街が残っているのもおもしろいですね。」と気持ちの変化を語ってくれた。
 
  ひとつのイベントが人に・町に元気を 地域にとけこみものづくりの基本を感じる  
 
全長約600メートルの八幡東区・祇園町商店街
 全長約600メートルの八幡東区・祇園町商店街
きちゃりーしょっぷ
 きちゃりーしょっぷ

  ジェイコム北九州の番組内で放送されているイベント『ビ-玉つまみ選手権大会』の仕掛け人は池田さんだ。『ビー玉つまみ選手権』は、割り箸を使い30秒間で何個のビー玉をつまめるかを競うゲーム。現在、大ブレーク中で予想外の大反響に驚いているという池田さん。子どもから高齢者の方まで一緒に楽しめ、学校や老人ホームなどいろいろなところで行われている。「見ていると簡単そうですが、これが結構難しいですよ。みなさんかなり練習して参加されるので今ではハイレベルな大会になっています。」とのこと。ひとつのイベントが参加者や応援者をはじめ町中に元気を与えている様子がうかがえます。
 また、八幡東区の区政情報番組「きちゃりー東」のアンテナショップであり、八幡東区の情報発信拠点として八幡東区祇園町商店街に「きちゃりーしょっぷ」をオープンした。「きちゃりーしょっぷ」は、八幡東区にゆかりのあるものや住んでいる人が作ったものを販売する手作り雑貨のお店。革製品・古布小物・ぬいぐるみ・アクセサリーなど数多くの商品が販売されている。時々店番することがある池田さん。その中で、気付かされたことがあるという。お客さんがあれこれ迷った上で、100円の商品を買ってくれる。そのとき手にした100円の重みが忘れられない。サラリーマンを長く続けていると、自分の労働対価を現金で手にする機会はほとんどない。商売の原点であり、生活者の自分自身を実感できる瞬間だった。数々の企画を提案している池田さんの言葉には重みがあり、地域に根を下ろした活動は、人や街に活力を与えています。

 
  インタビューを終えて  
 
 学生時代から現在に至るまでのエピソードを楽しげにテンポよく話す池田さん。がははと大きく笑う笑顔が印象的だ。現状に満足せず常にチャレンジする姿がとても魅力的でした。最後に池田さんお奨めの場所を訪ねてみました。
 
 
●きちゃりーしょっぷ
所在地/八幡東区祇園町商店街
営業時間/10:00~18:00
定休日/不定休
交通/西鉄祇園2丁目バス停下車徒歩1分
電話/093-231-1300※ギャラリー風手作り雑貨のお店。値段も手頃なので、気軽に立ち寄ってみて
きちゃりーしょっぷ
 
 
●筑豊商店街・たしろの手羽明太
所在地/八幡東区茶屋町筑豊商店街
営業時間/9:00~18:30
定休日/日祝日
交通/西鉄岩渕橋バス停下車徒歩4分
電話/093-652-0408※鹿児島産の鶏手羽に自家製の明太子を詰めたオリジナル商品。ご飯のおかずや酒の肴にぴったり。5個入り600円
筑豊商店街・たしろの手羽明太
 
 
 
なかの・北九州名物『床漬煮』
 

●なかの・北九州名物『床漬煮』
所在地/小倉北区紺屋町2-2
営業時間/10:00~18:30
定休日/日祝日
交通/モノレール旦過駅下車徒歩1分
電話/093-541-3243

※糠床と地元で取れる新鮮な食材を一緒に煮込んだ、小笠原藩小倉城内伝統の味。いわし(180g)630円・たけのこ(180g)525円・あさり(100g)525円、他

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