山本孝二さん(西部ガス株式会社 北九州支社 営業部 住宅開発グループ リーダー)
様々な活動を通して交流のある方を紹介で繋ぐ、リレートーク形式のコーナーです。北九州に仕事や生活の拠点をもち活躍している方々から、この街の多彩な魅力を語っていただきます。
生活施設充実・快適な交通アクセス
伝統的な祭りや文化の違いも楽しんで
Q.赴任される前は、北九州についてどんなイメージをお持ちでしたか?
北九州を訪れるのは初めてで、来る前は一般的に言われる「怖い街」というイメージがありました。
仕事先でも「怖い街だと思っていたでしょう?」と言われますが、実際来てみるとまったくそんなことはなくて、とても住みやすいところだと実感しました。なので、長崎に帰った時や友人に話す時には「北九州はとてもいいところだよ」と、ちゃんと伝えるようにしています。
Q.具体的にはどんな点が住みやすいと思われますか?
今住んでいる街は身近に大手スーパーや大型ショッピングセンターがたくさんあって、買い物施設が充実しています。
しかも夜10時まで開いていたり、24時間営業のところもあって便利です。
今は単身生活なので、とても助かっています。長崎は魚が美味しいところですが、北九州も魚はもちろんのこと食べ物が美味しいのがうれしいですね。また、交通網がしっかりと整備されていて車での移動は快適です。
仕事では都市高速を使うことが多く、1回510円というのもとてもリーズナブルだと思います。
Q.文化や風習などで驚かれたことはありますか?
小倉祇園太鼓の季節に旦過市場の近くを通ることがあったのですが、夜遅い時間まで太鼓の練習をしているのには驚きました。
長崎でもお祭りがあって地域で活動をしていますが、遅くまでやっていると苦情が出るため夜は9時までと制限されています。小倉祇園太鼓が地元で愛され地域の方が理解されているからできることでしょう。
それから、いろんなところに「おはぎ」が置いてあるのも面白いですね。
普通はお菓子屋さんで見かけるくらいですが、こちらではうどん屋さんや屋台、スーパーなど、あちらこちらに置いてあります。最近では私も甘党になって、おはぎを買って食べたりしています。
都市ガスの普及推進に東奔西走
家計にやさしい多彩な料金メニュー
Q.職場ではどの様なお仕事をされていますか?
主に北九州エリアの分譲や賃貸の集合住宅を対象に、都市ガスの普及を推進する仕事をしています。
北九州市はとても広いので、赴任したばかりの頃は八幡西区から門司区へ移動して仕事をする時など、スケジューリングが大変だったことを思い出します。
竣工したマンションやモデルルームを見ると、昨年までいた長崎と比較してですが、北九州の分譲マンションは設備仕様のグレードが高いなと感じます。
Q.都市ガスについて、光熱費がお得になる方法や便利な設備があれば教えてください。
現在、都市ガスの料金メニューはバリエーションが豊富になっています。
例えば、ご家庭で給湯、厨房、暖房すべてに都市ガスを利用すると、「ホームメリット」というお得な料金体系が適用されます。
これはガスの使用量が多くなるほど一般料金よりもかなりお得になります。また、冬場の暖房器具としてガスファンヒーターのPRにも力を入れています。ガスファンヒーターはスタートから約5秒で温風が吹き出すという立ち上がりの速さ、さらには石油ストーブのように重たい灯油を運んだり給油したりする手間がかからないという利点があります。
特にご高齢の方には負担が少なく、手軽に使っていただけます。
Q.居室に都市ガスの配管がなくてもガスファンヒーターの設置は可能ですか?
キッチンの点検口からガスの配管が確認できるようになっていますので、そこから分岐させて必要な箇所へ引くことができます。大掛かりな工事をすることなく、手軽に使っていただけます。
土地の特性を活かしたまちづくりに魅力
新しい情報がいち早く届く九州の玄関口
Q.北九州でお気に入りの場所はありますか?
門司港レトロはいいところだと思います。
行政と地域の方々が一緒になって盛り上げていて、男性よりも女性に人気があるという印象があります。
景色や雰囲気がとても気に入っています。それから、小倉の高炉がある風景も好きですね。工場地帯をライトアップして観光資源として見せるということを、北九州市が他に先駆けて導入したことは素晴らしいなと思います。
3年後に高炉が廃止になるようですが、引き続き八幡エリアの工業地帯で実施するなど、今後もこの街らしい風景として残して欲しいですね。
Q.休日はどの様に過ごされていますか?
住まいの近くを散歩することが多く、そんな時、解体現場などに出くわすことがあります。ここには何があったのだろうかと聞いてみると、企業の社宅だったとのこと。
社宅の跡地に大型ショッピングセンターができたり分譲マンションが建ったりと、こんなところに企業城下町だった歴史が感じられますね。
市内には同じような土地がまだまだ点在しており、有効活用できる余地がたくさんあると思います。
Q.最後に北九州の特徴について語るとき、一番感じていらっしゃることは何でしょうか?
仕事をするうえで実感しているのが、この街が九州の玄関口にあるということ。
それは、関西、中部、さらには関東の情報が一番早く入ってくる場所が北九州だということです。
大阪なら新幹線で約2時間、名古屋までは3時間、さらには関東へもスムーズに行けます。ここで仕事をしていて、新しい知識を取り入れようと思えば、すぐに行動に移せます。
ここは地の利がある、とても恵まれた場所ではないでしょうか。
一年間北九州で暮らしてみて、このことを一番強く感じています。
聞き手・文責/崎間 恵子