この北九州市にはなんと5万7000人ものリタイア予備軍がいるそうだ。丹保さんが事務局長をつとめる『生涯現役夢追塾』は、そんなリタイア組のシニアライフを充実させるための支援を行う。「北九州はものづくりの街。大小たくさんの会社があって、そこで働いてきた人々がいます。彼等の経験や知恵、人脈といったものを生かさない手はありません。彼等はますますのスキルアップを可能性として秘めているんです」。引退後も元気で若々しく、自然体で輝いている人は魅力的だ。そしてその魅力は、まわりの人にも若い世代にも影響するのだと丹保さんは言う。 一人が元気になれば、まわりも元気になる。そんな相乗効果を繰り返すことで、北九州市の活性化や社会貢献にもつながってゆくという、希望に満ちあふれた『生涯現役夢追塾』のプロジェクト。夢探し、自分探しといったカリキュラムを経て、起業独立(ファウンダー)・NPO・指導者育成(マスター)・地域企業支援投資(エンジェル)の4つのコースに分かれて専門家の講座が受けられる。塾生同士のつながりを構築する、卒業後の進路を探してくれるなどサポート体制も万全だ。
話の中、北九州市そのものについて伺うと、河内貯水池や足立山森林公園のあたり、若戸渡船…お気に入りの場所をたくさん挙げてくれた。自宅から見える新緑の皿倉山がとても素敵なのだと顔をほころばせ、「自然に恵まれて食べ物もおいしくて暮らしやすい街ですね」と話す。 またもう一つ、丹保さんは人情味のある街だと北九州市を評した。「鉄の街、気が荒いような印象もありますが、それは“任侠”というか、昔風の情の通い方なんですよね」「人とつながる街です」。そんな風に言うのだ。 丹保さんの故郷は広島だ。新日鉄への就職を機に北九州市に訪れたものの、上海への長期出張や東京勤務なども経験している。会社員としての時間の全てを北九州市で過ごしたわけではない。それでも「北九州を元気に!」と言う丹保さんの口調には、街への愛情が感じられる。『生涯現役夢追塾』にかける気持ち、「北九州を元気に!」という気持ち。それはまさに男気であり人情そのものだ。
●生涯現役夢追塾 事務局
●広寿山 福聚寺
●関門連絡船 (門司↔下関)
●若戸渡船 (戸畑↔若松)
この投稿は 2007 年 9 月 24 日 月曜日 8:34 AM に 北九州市の良いところ 再発見 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。
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