城石民一さん(イオン株式会社 SC事業本部 西日本事業部 イオン八幡東SC モールマネージャー)
様々な活動を通して交流のある方を紹介で繋ぐ、リレートーク形式のコーナーです。北九州に仕事や生活の拠点をもち活躍している方々から、この街の多彩な魅力を語っていただきます。
地域の交流拠点となる「オアシスの創造」
植樹祭を通じて知る、市民の高い環境意識
「オアシスの創造」をコンセプトに
誕生したイオン八幡東SC
6万7000㎡超もの広大な敷地に、地域の交流拠点となる「オアシスの創造」をコンセプトに誕生したイオン八幡東SC。
「北九州市のほぼ中央に位置し、JRや都市高速、バイパスなど交通アクセスに恵まれた好立地のおかげで、オープン当初から大勢のお客さまにご来場いただいています」と、数々の新店舗を立ち上げた城石さんにとっても、その達成感、安堵感はひとしお。
そして話しは地域を語るエピソードとして、オープン前に行われた植樹祭の出来事へ。
「イオンでは地域とともに取り組む環境保全・社会貢献活動として、新設するSCの敷地内に、その地域の『ふるさとの木』の苗木をお客さまとともに植えて大切に育てていく植樹祭を実施しています。
これまでの経験から、今回1500人を予想し3000本の苗木を準備していたところ、予想をはるかに超える約2000人の参加が。家族の記念にと、それぞれが想いを込めて植樹される姿が印象的でした」。
その後も、自分が植えた木の成長を見守るなど、人々の環境への関心の高さがうかがえるとのこと。最終的に『ふるさとの木』は約60種、約2万本が植樹されたそうです。
毎月11日は「いい日・いい街・イオンデー」
地域に根付く「クリーン&グリーン活動」
同社では、毎月11日は「イオンデー」とし、「エコロジー(環境)」と「ローカル(地域)」をテーマに活動を行っているそうです。従業員による周辺地域の清掃活動「クリーン&グリーン活動」もその取り組みの一つ。
「これまで赴任した他のSCでも同様の活動を行っていましたが、なかなか積極的とはいかないのが実情でした。でもここでは毎回参加率が非常に高くびっくりしています。
また、売り場スペースだけでなく、バックヤードの整理整頓も行き届いており、清掃関連の協力業者さんも徹底して美化に努めている姿勢がうかがえますね」。
同SCで働いている約1400人の従業員の約9割が地元出身。
様々な土地で仕事をされてきた城石さんにとって、北九州が環境先進都市とスローガンを掲げている意味を、日々の業務の中で実感されるよう。
新しい生活スタイルが満喫できるSCには、安心・安全・清潔を基本に皆の笑顔で快適になれる空間が広がっているからこそ、多くの人が訪れるのでしょう。
街ごとに盛り上がりを見せる夏祭り
四季を通じて自然やイベントを楽しむ
グリーンパーク
約20年間で西日本を中心に全国10ヶ所もの都市に赴任した城石さん。
その中から、お気に入りの街をあげていただくと、即座に「九州」との答えが。
「宮崎、長崎、そして北九州。やはり気候が穏やかで、食べ物が美味しいですね。特に北九州には地域ごとにある伝統的な祭りが素晴らしい。昨夏は戸畑や黒崎、小倉などの祇園祭りをはしごして、妻と二人すっかり魅了されました」。
また、花がお好きな奥様とグリーンパークへもよく出かけられるとか。
わっしょい百万夏まつり
四季折々の風情が楽しめるスポットが身近にたくさんあるのも、この街の魅力の一つ。
今年は、洞海湾や関門海峡の花火大会をご夫婦で見に行くのを楽しみにしておられるそうです。
2・3年おきに転居を余儀なくされ、その度に地域にとけ込みながら暮らしを楽しんでおられる城石さん。
お忙しい中、素敵な場所や名物を探して、これからも奥様と二人で街の散策を楽しまれることでしょう。
インタビューを終えて
奥様のことを「家にじっとしていることがないくらい、好奇心旺盛な性格」とおっしゃる城石さん。それこそが、転勤族のご家族が新天地での暮らしをエンジョイする極意では。今後もこの街での暮らしを楽しみ、北九州をもっと好きになっていただけるとうれしいです。
レポーター/崎間恵子